アナと雪の女王

2014年12月26日

氷のきしむ音、雪の吹きすさぶうねり
雪や氷に惹かれるのは、美しく、恐ろしいから
「生まれてはじめて」での二重奏と
「ありのままで」のエルサは何度観てもOK!

今年(2014)記録的ヒットをたたき出した、
このディズニーアニメ。
僕も実は、恥ずかしながら、お子様たちに混じって、
2度も劇場で観てしまった。

「全然、全く別物ね」。観た後に劇場から出るとき、前を行くおばさまがたの会話でした。
おそらく、通常上映と比較しておっしゃっていたのだと思います、このとき観たのは3D上映。
左右に特殊フィルムの貼ってある眼鏡をかけて観る趣向。かけないで見ると絵が左右に微妙に分身の術状態なのですが、かけて観ると、氷や雪や建物が飛び出して見える。美しい白と青の世界が目の前に迫って来るほどです。これはこの作品にぴったり。

雪や氷に対し誰もが少なからず抱く、憧れ、畏敬の念、そして畏怖の気持ち。美しい反面、人の命や生活を簡単に奪う、恐ろしい凶器にもなりえるものだからこそ、ですね。
美しくもあり、恐ろしくもあるから。
そして、それを自在に操れてしまうエルサさん、カッコいいし、美しい。
そして対称的な、でもお姉さんを大切にするおてんばで天真爛漫なアナ。

序盤の二重奏「生まれてはじめて」、仲の良い姉妹それぞれの独唱を、光と影のように対比させる、いきなり引き込まれました。

そして序盤のクライマックス、エルサさんが氷の城を作りながら歌う、超有名になった場面「Let it go、ありのままで」、さびしげな導入部から、そんな気持ちをだんだん振り切って、美しくも冷たく厳しい白銀の世界を背景に、晴れやかに高揚してゆきます。
「少しも寒くないわ」。The Cold never bothered me any way .
なんと素晴らしい和訳!日本語版に関して言えば、訳したかたの功績も大きい!

氷のきしむ音、雪の吹きすさぶうねり、ふっきれたエルサさんの表情。なるほど。心に響くものが、凄くある。あれだけ話題になり、ヒットする訳ですね。
大なり小なりの悩みに苦しむ、すべての女性の、心をつかみそうです。
僕は好きです、こういう前向きで、頑張り屋で、変な言い方ですけど、ハンサムな女性。

素晴らしいからこそ、あえてひと言、余計なことを申し上げますと、
日本人の僕としては、危険人物とされた王女エルサさんに、妹さん以外にも少しくらい味方がいても良さそうなのにと感じました。あっさり追われる身になるのは、ちょっとかわいそう過ぎる。世の中って、そんな単純な人ばかりではなく、冷静に物をみる人もきっといるはずです。
ただ、そういう、話が分かりやすい分、映像美が際立ってくるのかもしれません。エルサさんの孤独感が強く伝わってきますしね。

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