済衆院(チェジュンウォン)(批判)

2011年12月13日

申し訳ありませんが、本作については完全な批判です。真向から反論します。
韓国の方の愛国心は高いものがあります、それは良いのですが、事実に立脚しない日本描写には同意しかねます。

こういう内容のドラマを見せられて、日本人がどう感じるか、大切な点です。
韓国作品に関しては親韓である私の、せめてもの責任です。

第?話(後日確認します)の閔妃(明成皇后)殺害の乙未事変1895年あたりから、私は主人公のロマンスや医術のエピソードはそこそこに、主に日韓の関係に焦点を絞って観ていました。

第32話あたりから、
日露戦争(1904年2月8日 – 1905年9月5日)後の(ポーツマス条約および桂・タフト協定を経た)1905年の保護国化が起きます。 →  そしてハーグ密使事件(1907)をきっかけに、高宗を譲位させ、軍を解体させます。ここまでは事実です。 →  そして心を痛めた(とされています)朝鮮の方々の中に義兵を結成する動き(1895年断髪令頃からありました)が激化する、これもある程度事実です。(ドラマには出てきませんがその後、1909年10月26日伊藤博文暗殺、1910年日韓併合、と続きます)

問題なのはその後。おきまりの展開といえばそうですが、これが日帝による植民地支配らしい。証拠も無く現地人を捕縛し拷問したり、人体実験も(政府命令で!)行う、挙句にヒロインの父親を裁判にかけ処刑。その後も妃生に強姦まがいのことをしたり、副作用のある違法な薬を処方したり(35話)、とか。

これだけの極悪日本のシナリオが、一体どんな歴史的記述から生まれるのか?
フィクションだ、と言われればそれまでですが、歴史劇なだけに問題なのです。あくまでもドラマだ、役回りだと割り切るにも、限度が。事実とかけ離れたものは、日本人として反論したい。これが正しいかどうか、大いに議論したいところです。

・日露戦争で膨大な犠牲を払ってロシア艦隊を打ち破り、西欧列強のアジア侵略の波を止めた日本軍が、何故自国にとって不利益な事(ここが重要!)をあえてしますか?
・日本軍が朝鮮半島の人を虐げた記録が実際に残っていますか?
・朝鮮戦争が始まったときアメリカが自覚したことはなんだったのですか?(ロシアの脅威です)
・1910年併合から1942太平洋戦争開戦前までの間に半島の方の人口が大幅に増えている(ほぼ倍だと言われます)になっているのは虐待したからですか?
・直前の閔妃や高宗の李氏朝鮮はどんな統治を行っていたのですか?
・ほぼ同じ時代に併合を経験した韓国と台湾でこうも認識が違うのは何故ですか?
などなど・・。

ドラマ作りも巧いと思うし、ハンヘジンやヨンジョンフンなど演技力の高い俳優もいる。主人公三人の恋模様、お互いを高めあう気高きライバル関係、あるいは身分差別に問題提起する設定、など、良いところはたくさんあります。しかし、日本を不当に悪く描くのって、いい加減にしたら?いやむしろ、日本を悪く描いても良い、「京城スキャンダル」レベルなら笑って許せる、が、本作のような事実に基づかない描写は、私は、絶対に認めません。

結局、これが韓国での一般的な(あくまでも一般的な)認識の現実。李承晩政権(1948~1960)が徹底した日本への反感、日本いじめ。ただし、正しい認識の方もいらっしゃるでしょうし、それ以後の世代の方は気付いているかも。
大切なのは、私たち日本人一人一人の姿勢。真に受けない事。その先にこそ、真の日韓友好があると思います。
(参考文献、呉善花「生活者の日本統治時代」、
崔基鎬「日韓併合」)

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