本当の友好は

2011年8月7日

中国の思想家、老子は、
度が過ぎると終わりも早い「物壮則老、謂之不道、不道則已」
と言っています。
不自然なものは長続きしない、というわけです。

数年前の冬ソナブームがきっかけとなり、韓流ブームと呼ばれ、我々日本人が韓国の文化に触れる機会が増大しました。これは素晴らしい事だと思います。韓国人の歴史や価値観に興味を持つことで、親しみを感じる人が多くなり、何かが変わってくるでしょう。

しかし昨今、日本のマスコミにおいてK-POP押しがかなり目立ち、ちょっとやり過ぎなんじゃないの?という雰囲気があり、それを象徴することが起きた。
先日、高岡蒼甫さんが所属事務所を辞めたニュースが報道されました。理由は、昨今の某TV局の韓国ものの扱い方について、Twitterでつぶやいたからです。

一部で、人種差別だとの叩かれ方をされました。この叩き方は少し感情的だという見方あります。
影響力が絶大な第一線の芸能人ならば、脚本に託すとか、公の場のインタビューでそれとなく言うとか、もっとクールな、らしい方法もあったはずなのに。結果的に、彼は現在のあの業界にあって、大きなリスクを負いました。
でも、その後の反響はかなり大きく、同じような事を感じている人がたくさんいるようです。
今後の高岡さんのキャリアにどう影響してくるか?

ここからは私の気持ちを。
韓国のドラマは好きですし、さすがドラマ大国と思えるほど、良質の作品もあります。良いものは良いと言える。実際、面白かったり質が高いと思えれば人は放っておかない。
でも・・・日本のマスコミが押し過ぎると、不自然に思えます。不自然なものはやっぱり違和感があります。うわべだけの韓流ブームは好きじゃない。

一体、本当の日韓友好って、どこにあるのでしょう?韓国の文化を素晴らしいと感じるところからなのでしょうか?それとも竹島(あるいは独島)領有を競い合うところからなのでしょうか?あるいは相手を認める、もしくは否定するところからなのでしょうか?

ひとつ言えるのは、文化と政治は絶対切り離しておく必要があること。
政治面に影響されて相手の文化まで否定してはいけない。
では逆はどうか?文化を政治利用するのは?
私が思うに、個人が発信源であればそれは認められ、公儀が元であればそれは認められない。作品や俳優や歌手が政治権力の匂いをさせてはいけない。反則です。が個人の思いならばそれは別か。でもやはり一線引くべきか。

ドラマの話に戻りますが、面白い面白くないを視聴者側が見極め、しっかり選んで行きたいですね。本当に自分が心から好きだと思えるものを探し出す楽しみ。ちゃんと見るべきところを見ているか?本当の日韓友好はそういうところから始まると思いたい。

1つ星2つ星3つ星4つ星5つ星 (まだ評価されていません)
Loading...

タグ:

関連記事

WWE Divas New Era! Sasha Alexa Nia
このところのRAWの女子の皆さんは、本当に内容がよく、技術が高く、何より魅力的だと思います。 引っ張っているのはサーシャとアレクサ、そこに割って入るナイアさん、という構図。 ここに、日本、大阪出身のアスカさんが入り込んでくると、 なお一層盛り上がりそうですね! WWEの女子の皆さんに、新しい時代が来た、と感じるのは私だけでしょうか?
韓国ドラマ時代劇について「朱蒙」「薯童謡」
2011年5月現在、BS11で月~金13:00から放送中の 「朱蒙」 莫大な制作費を投入し作られ、韓国では2006年に放送された歴史ドラマです。 どちらかというとそれまで(チャングムあたりまで)は 王室は絶対な存在で、その内幕を描いたものが多かった、気がするのですが、 この朱蒙は外に向かってゆく躍動感があり、民衆目線もふんだんにあり、斬新で、韓国時代劇の流れを変える画期的な作品に感じます。 前年の「薯童謡」も、敵国どうしの男女の恋を描き、王が民(たみ)目線から国を作り上げてゆくという脚本は画期的と言われます。(薯童謡についてはReviewにて改めて詳しく) この2作はそういう意味でも傑作だと思います。 今後、気になる韓国ドラマをReviewのところにて。
済衆院(チェジュンウォン)(批判)
申し訳ありませんが、本作については完全な批判です。真向から反論します。 韓国の方の愛国心は高いものがあります、それは良いのですが、事実に立脚しない日本描写は[…]
イ・サン(李祘)
監督キャリア2度目の名君正祖。「おとぎ話 のように描きたかった」との言葉通り、粋な設定 が随所に。第33話あたりから祖父英祖の認知症 を巡る駆け引きも登場。実に深い人間ドラマ。 「覚えていますか切ないあの出来事を~♪」の劇中歌は耳に残りますね。 実はイビョンフンは1986年から5年間、朝鮮王朝500年シリーズの監督を務め、李氏朝鮮の王27人を全て描いた経験があります。だからこそ、「薯童謡」で新しい王の描き方を試みたのでしょうし、このイ・サンも「おとぎ話のように描きたかった」とコメントしています。 李氏朝鮮時代(1392~1910)はそれまで仏教国だった半島に儒教支配を徹底した時代でした。 儒教については別にブログで述べるつもりです。この時期は厳しい身分制度まっさかり、文化的自由もかなり制限されているとき。しかしこのドラマは、それが時の為政者次第であり、それに抗った良心的な人物もいたことを感じさせます。狭い考えにとらわれない、歴史的に良い為政者の代表だった正祖イ・サン。この時代に朝鮮では、文化のルネッサンスが花開く。 キーパーソンである祖父英祖について、以下の事を知っておくと、イ・スンジェの名演をより深く感じて頂けるかも。英祖は、前の王妃亡き後、51歳年下の貞純王后を王妃に迎えています。その是非はともかく、母親はあのトンイ(同伊)こと淑嬪崔氏で、宮中の女性中最下級の井戸水くみムスリ出身、とても苦労した母親。そんな背景から、英祖を蔑視する者も多かった。とても民衆思いなのは、そのあたりから来るのでしょうか。均役法を実施したり実学を奨励したりと、官僚の利権社会真っ只中にあって革新的な善政を敷いた、まさにこの英祖あっての孫、正祖(イ・サン)という気がします。 そしてイ・サンの母に扮したキョンミリさん。劇中、親心から一度だけ間違いをしますが、その時の憂いに満ちた様子!歴史に残る悪役チェサングンもそうでした。善悪どちらを演じようとも、その人物の奥底の深い部分をたたえ、観るものを共感させる、素晴らしき女優。 (キョン・ミリ、イ・スンジェ、Personへ)
厳格な身分制度の背景
「政を為すに徳をもってす」、孔子の言葉で、儒教の道徳観を良く表しています。 それに対して「上徳は為す無く、而うして以って為す無し」と言ったのは老子。 韓国の歴史ドラマを観ていると、身分の違いにすごく厳しいな、と思うものと、それほどでもない、と思うもの、両方あります。前者には例えば「チャングムの[…]

コメントは受け付けていません。


プライバシーポリシーリンクについて相互リンク

Valid XHTML 1.0 Transitional 正当なCSSです!